茶は、常緑性でツバキ科に属し、きれいな花をつけるツバキやサザンカの仲間です。茶も生育するとツバキやサザンカのような深い緑色した硬い葉になり、花も小振りのかわいい花を咲かせます。生育の良い条件は、熱帯の丘陵地帯か、亜熱帯の低地であるとされています。年間の雨量は、1500ミリ内外で、年間を平均して雨があることが好ましく、中国の四川や雲南、インド東北部のアッサム地方が温暖多雨で茶の生育に適しており、茶の故郷ではないかと言われています。 お茶の木は、とても丈夫な植物です。新芽や若葉は、緑茶にするために、4月末から7月頃まで、年に3〜4回摘み取られるのが普通です。それでも全く平気なのですから、かなり生命力の強い植物なのでしょう。 |
お茶の木は、自然に放っとけば、当然どんどん成長し枝を広げていきます。それでは、新芽や若葉は摘みにくいので、きれいに剪定を行う必要があります。通常、秋から春先にかけて、数回の剪定がされます。日頃からお茶畑がきれいなうねを作っているのは、製品の品質や生産効率を高めるための工夫です。 八十八夜の前後に「一芯二葉」を摘んだ緑茶が最も美味しいと言われています。一芯二葉と言うのは、新しく伸びた芽とその下の二枚の若葉のこと。つまり新芽の先端だけを摘むのです。伸びたばかりの若葉は薄く柔らかいため、上級の緑茶になります。一番茶とは、八十八夜のころその年最初に摘んだ新茶です。 |
江戸時代のある書物によれば、729年(天平元年)に宮廷でお茶を飲んでいたことが記されています。また平安期になると、多くの遣唐使によりお茶を飲む風習が日本に伝えられています。 宋で禅宗を学んだ栄西は、1191年に日本に帰国しました。そのとき持ち帰ったお茶の種が、日本の各地にお茶を広めることになったと言われています。 中国の製茶方法である釜炒り茶が日本に伝わったのは、15世紀半ばの室山時代前期になってからです。江戸時代になると既に煎茶が中心となり、全国的に広がります。元禄時代には、各地でとれたお茶が、江戸に運ばれていたことが記録に残っています。このころには、釜炒りの他、茶葉をいったん茹でたり、現在のように蒸す方法でも作られるようになりました。 |
| 「茶は養生の仙薬なり、延命の妙術なり」とは鎌倉時代の禅僧「栄西」の言葉です。お茶は昔から、体にいいものとして広く飲まれてきました。お茶の中のなにがそんなに体にいいのか?その主な成分を表にまとめました。「日本のお茶どころではガンが少ない」という統計結果があり、毎日食事の時や一休みの時、緑茶を飲むという習慣は、生活習慣病の予防に非常に効果的だといえます。また、お茶そのものの有効成分もさることながら、「お茶を飲む」時間を持つ、安らぎの時間を持つということも、大切なことかもしれません。
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| 良いお茶を選ぶための基準として、「外観(色つや・形)」、「香り」、「水色(すいしょく:淹れたときの液色)」、「味」があります。茶葉を直接見ることができる場合はまず色を見ましょう。煎茶の場合、濃く、ツヤのある緑色が良質なお茶の特徴です。また玉露では、針のようにきれいに撚れているということも、判断材料になります。実際に試飲できる場合は、水色を見てみましょう。煎茶なら高級なほど鮮やかな緑色に、玉露なら旨みの成分のテアニンが多くなるため、少し黄色っぽい色になります。飲んだときの味や香りを確かめ自分の好みに合ったお茶を選びましょう。 |
| 良いお茶を買ったとしても、保存方法によってはせっかくのお茶が台無しになってしまいます。緑茶は空気に触れると酸化しやすく、味や香りが落ちるだけでなく有効成分も少なくなってしまいますので、空気をしっかり遮断することが大切です。また茶葉は、脱臭剤になるほど臭いを吸収します。臭いの強いものの近くに保存しないように注意が必要です。内蓋付きの茶缶など、密閉できる容器に入れ、冷暗所や冷蔵庫に保存しましょう。いずれにしても、まとめ買いよりも必要な分だけ買うことが、おいしいお茶を飲む秘訣です。 |